第2回市民会議
先日、第2回市民会議が行われました。
これは、3月議会で補正予算が可決される際に、議会側から付帯決議として、予算の執行については、まずは守る会の了承を得ること、そしてさらに広範の市民の意見を聞き、合意が得られたと判断できてからにすること、という条件がつけられたことに基づいています。
*3月議会の補正予算:地下駐輪場の工事を始めるにあたって、上部の樹木を移植するために必要な費用が補正予算に組まれていました。この補正予算が可決する=樹木の移植が可能になる=地下駐輪場の工事が始められる、ということです。つまり、議会は地下駐輪場の工事開始を了承したことになります。
1回目の市民会議は委員20名ほどに傍聴者が30名程度でした。
2回目は、傍聴者が100名近くまで増え、会場はいっぱいでした。
委員は、守る会のメンバーに加え、3月議会の建設委員会の中で伊藤学議員の発言の中で触れられた、自治会、商工会、青年会議所に加え、造園の専門家や第一小のPTA会長など、調布駅前近辺のごくごく限られた「市民」から選ばれました。
これまでの開発の経緯について、早い段階から計画の説明を受け、おそらく了承をしてきた方々も含まれると想像されるメンバーで構成された市民会議で、どこまで私たちに見えてきた問題が伝えられるか、正直なところ自信はありませんでした。ただ、ベストを尽くすしかない、という思いでした。
1回目の市民会議を経て2回目。委員の方々が多くのことを調べ、考えてきてくださったことがひしひしと伝わってきました。そして、その結果、「この会の目的は何か?単なるガス抜きにはしてほしくない」といった、会の本質に迫る発言や、バスロータリーを縮小してほしいという声がいくつも上がったのは、私たちも意外なことでした。
ただ、これから行政がどのようにして「市民の合意を得た」ことにするのか、不明です。都市整備部長の口からは、最後に決を採ることはしない、との答弁がありました。ではどうやって?1回目の議事録はすぐに公開されたのですが(そして、そこには行政の検閲が入っており、行政に都合の良い内容にまとめられているのですが、発言者たちの承認を得た正式なものではありません)、行政にとって不利な発言がいくつも出た2回目の市民会議の議事録は、いつまでたっても公開されません。会場が傍聴者でいっぱいになった写真も公開されません。
こういう一つ一つの小さな事柄が、行政への不信感を募らせます。できる限り心を開き、同じ方向を向いて、より良い、市民が喜べる駅前広場の開発を目指していきたいのですが…。