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4月3日に、広場の閉鎖部分が2年半ぶりに解放されました (通信119)


2016年9月30日、たこ公園と隣接のトイレが閉鎖され、地下駐輪場工事用地の 2900㎡が 高い白いフェンスで囲われて以来の開放です。

こんなに広かったかと実感すると同時に、そこにあった56本の樹高の高い樹々が失われてしまったことに改めて愕然とする思いです。

今ならできるはず! 元の場所でのたこ公園復活!

たこ公園は、赤いたこの迷路のようなすべり台、砂場、平和宣言などを付けたからくり時計や何よりたくさんの樹木を抱えた、市民の思い出がつまった駅前公園でした。(1978年、調布市都市公園条例で「公園広場」と指定)

2016年9月30日のタコ公園お別れ会(環境部・緑と公園課主催)には、2000人もの人が訪れ、名残り惜しむ様子が、新聞、NHKテレビで取り上げられました。

近隣の保育園児たちのお散歩、外遊びコースとしても人気でした。毎日、いくつもの保育園の子どもたちが遊びに来ていました。

先日の駅前スピーチの際、就学前の女の子が母親の手を振り切って私に近づき、「どうやったらたこ公園が戻って来れますか?」と聞いてきました。

「南ロータリー計画を止めれば、できるのよ!」と答えました。

納得できたかな?

絶対お願いね! と名残惜しそうに帰ってゆきました。

都市再生特別措置法を使うことや特区申請でも可能なようです。以前のように、条例でも。ヤル気さえあれば。

昨日4月6日12時からの駅前行動では、その旧たこ公園の敷地に唯一残っている株立ちのケヤキの前でアピールしました。

芽吹いたケヤキが大きな日陰をつくってくれました。

大きなマイクでの「たこ公園をこの場所に復活させましょう!」の呼びかけに誘われたのか、何人もの人がケヤキを目指して近寄って来ました。

そして、ビラまきの〈今日はたまたま5名といつもよりも少ない〉メンバーに話しかける人も多く、私たちは説明に追われるようでした。

「地下駐輪場工事のため」と、市は56本の樹木伐採を強行

果たして駅前にそんな 1900台の巨大な〈地下で駅につながっていない、自走式の)地下駐輪場が必要なのか? と駅周辺の駐車供給体制を調査し、数百台分ならば機械式ドーム型の駐輪場を、という対案を出したものでした。

しかし、地下駐計画を、1メートルたりとも動かせない「都市計画」だと言って、地上部のたこ公園を撤去したのです。

その後1年半の私たち樹木の会との交渉の末、4本の樹木を残す設計変更で、しかし駐輪場はつくるとの頑なさで、昨年の2月にタコ公園内と外の通路のクスノキ並木計56本の伐採を強行したのでした。

その時点ではまだ「4本を残す」設計図は工法が確定せず、その設計変更が事業認可取れるかどうか?

つまり補助金が出るのかどうかも不明な時期で、市の幹部自ら「見切り発車」だと認めていました。

正に見切り発車でした。

工法が見つからない、スケジュールが間にあわないという理由で計画中止だとは、・・・順番が逆でした。

昨年12月2日のTBS噂の東京マガジンでキャスターに呆れられた、その通りです。

しかもこの間に、2回分の設計費、樹木撤去費等で 1億5千万円も費やしました。

もっと早く中止決定に舵を切っていれば!

ともかく、たこ公園の56本の樹木の無い昨夏は広場が大変な暑さに見舞われました。

昨日もすでに日差しは真夏並みで、アスファルトの照り返しは相当なものでした。

ベンチが南に一部残された白いフェンスに沿って置かれ、暑そうですが、そこしか日陰がないのでそこに置くのでしょう。

失われた樹木の、取り返しがつかないことには忸怩たる思いです。

たこ公園復活のネックは、南ロータリー 1.8倍拡張計画

南ロータリーを1.8倍の広さにする計画を見直すことを全力で訴えます。

それがたこ公園をこの場所に復活させ

る必須条件です。

北口広場のような、広場全体がロータリーだけになってしまい、狭くて危険な歩行者空間しか残らないという失敗を繰り返すことは止めさせましょう。

ちなみに、冒頭挙げた株立ちのケヤキは、ロータリー拡張計画で幹の半分が引っかかるので、オリパラ後に広場内で移植すると、市は計画しています。

移植が植物にとってとても負担の大きい、致死行為にもなり得ることを知らないのでしょうか?

この期に至って、まだ「決まっている通り」にやろうとする調布市は、地下駐輪場中止という大きな挫折で一体何を学んだのでしょうか?

パラリンピック後に始まる工事に向けての市民検討会を5月には立ち上げるとしている市に、その市民検討会の位置付け、メンバー構成、公開などについて、市民の意見が反映されること、建築や都市                          デザインの専門家を入れること、計画段階から市民参画をするのが市民の権利であり義務であり、行政がそれを履行すべきことなどを訴えています。

                      事務局 鈴木ヒデヨ


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