中野恒明先生講演会報告(2019年10月9日開催)
2019年10月9日、中野先生の講演会にご参加くださり、ありがとうございました。80人のご参加でした。
講演会の要約を添付いたします。(2019年10月22日追加)
皆さまからいただいたアンケート集約を添付いたします。
皆さま一様に、中野先生の国内での数々の作品に目を奪われ、また先生の「地域の特性を生かした公共空間のデザインを市民合意のもとに時間をかけてつくり込みたい」という理念に感銘し、共感を持たれたと思われます。 またこの講演会は、北口ロータリーが、上屋の残り3分の一の工事を以って完成という時期、また2021年度の南広場整備開始に向けて2020年度の設計、その前年である今、市民参加で概要を決めようとしいる段階で、 市の平成25年案の見直しをどのように迫るかという相談の会でもありました。 先生の、警察までを味方に付けてあの手この手での「国家戦略特区」や「都市再生特別措置法」の駆使の仕方、法律は市民を縛るためにあるのではなく、自由な発想を守るためにあるべきで、地方自治体にとって、法律よりも「条例」が上位に来ることもあるというお話には勇気づけられました。 新潟市広場条例が新潟県だから可能なのではなく、新宿モア街や自由が丘のように、(全国でも一番厳しいと行政が言う)警視庁の管轄下にも例があるのです。 樹木の会では、南ロータリー計画の縮小案をメンバーである地元の建築家さんに描いていただき、6月に市に提出しています。 ロータリーは南北に一か所でいい、根本からやり直そう、というご意見もアンケートにありましたが、 ロータリーの縮小案を出した、それを行政に実行させるために、その法律利用などの方法論を中野先生にアドバイスいただき、皆で共有することがこの講演会の目的の一つでした。会としては、まっさらなところまで引き返すという方向は取れない、というところです。 先生の言われるように、「どこがどうしてもできない部分なのか?」そこならばこうすればできるという詰めも必要だと思いました。 市職の人たちには新潟などへそれこそ議員のように{行政視察」に行ってほしいですね。 行政をその気にさせるためには、「民意」です。 3000人アンケートも、オープンカフェ街頭アンケートも「ロータリー見直し。公園を!」と出るのではないでしょうか? 駅前ひろば検討会では、最低限「市案のロータリーでは大きすぎる、これでは人間のひろばが作れない」との合意まで持っていければ、その他の設えなどは具体的な協議となります。 その3つの市民参加方式での「民意」は行政も無視できないはずです。 樹木の会では地下駐輪場中止という成果の一方で、同時並行だった「北口ロータリー」では北口樹木植樹の陳情提出、趣旨採択まで得ながらも市のペースで実行されました。 トンデモナイ広さのロータリーになってしまいました。パルコ側は第一小学校の通学路であるにも拘らず、6メ-トルの幅員で、責任を感じています。